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ツユクサの蕾から実へ
Asiatic dayflower: from bud to fruit
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ツユクサ(露草)は日本を含め、世界中に広く分布する一年草です。日当たりがよく、湿気を帯びたところを好みます。林の縁、畑の土手、道ばた、水辺などでよく自生しています。6月から9月にかけて、1〜2cmの鮮やかな青い花をつけます。
朝露に濡れ、清楚で清涼感が漂う姿・・・・・・。朝に咲いた花は、午後には丸まってしぼんでしまいます。このことが、朝露を連想させ、「露草」の名に。また花を包む苞葉が、編み笠を二つ折りに畳んだような形から、別名は帽子草(ぼうしぐさ)。 ありふれた野草ですが、近づいてよく見ますと、特徴ある姿で見る人の関心を惹きつけます。花のつぼみは、この帽子(苞葉)の中に数個が納まっています。そして早朝になると、1個ずつの蕾が交代して、帽子の外に顔を出しては開花してゆきます。
花弁は3枚ですが、上部の2枚は青くて大きいのでよく見えます。これに対して、下部の1枚は白くて小さいため、あまり目立ちません。雄しべは6個。そのなかの2個は、長い花糸を出しています。
一方、葉は長い流線型の単子葉です。平行の脈が特徴的な緑色の葉。梅雨から夏にかけて、この緑葉は群生して、道行く人々に清涼感を与えてくれます。いつも夜露に濡れた緑色の葉・・・・・・目を癒してくれます。ツユクサは花も葉も素敵です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年02月15日
- 更新日
- 2016年10月01日 15時 25分