TOP > テーマ別おすすめ画像 > シオデの夏から秋
テーマ別おすすめ画像
シオデの夏から秋
Shiode: from summer to autumn
/
シオデ(牛尾菜)は広く北海道から九州にわたって、主に山野に自生するつる性の多年草です。茎ははじめは細く長く伸び、やがて葉脈から出てくる托葉は変化して行きます。そしてツルになり丸く絡まって、周りの草木に絡み付いていきます。雌雄異株で花期は7〜8月。互生する葉は楕円形で、先端が尖ります。 夏、葉の脇から長い花茎が出てきます。そして、淡くて黄緑色の小さな花序を散形に出し、全体は丸く球状に。雄花の花被片は按針形で反り返ります。 秋、手まりのように小さな実が垂れ下がってたくさんつきます。液果は球形で光沢があり、最初は緑色で秋日を受けながら、次第に黒く熟してゆきます。 秋の涼風が入り込む高原の森や林で、紅葉した木々に絡みついたシオデの黒い実たちに出会うと、一層、秋の風情を感じます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2008年11月25日
- 更新日
- 2016年09月26日 12時 23分