癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　蒜山高原は岡山県の北部にあって、蒜山三座（上・中・下蒜山）の麓に広がる標高約500mの高原地帯です。約200万年以上も前に、蒜山三座から火山活動で生じた熔岩が台地を造り、そこに水が溜まって堰き止め湖に。その後、長い年月をへて、次第に水が抜けて湖から湿原になり、今は緑の盆地になったとのこと。春から夏は緑の草原で、秋には紅葉の高原で、多くの観光客を誘います。 　とくに牧畜が盛んです。自然に囲まれたのどかな緑の牧草地が広がり、我が国最大のジャージー牛の牧場があります。日本にいるジャージー牛の約４分の１が蒜山高原にいるとのこと。ジャージー牛からの牛乳の生産量は日本一。 　今回おとずれたのは夏。蒜山高原では、薄茶色の毛並み、大きな目と長い睫毛のジャージー牛が、のんびりと歩いたり、牧草を食んでいました。牧歌的な景色の中、時間もゆったりと流れていきます。家族連れが多く、牧場では牛たちと子供たちのふれあいが、見る人の心を和ませてくれます。そして、さわやかな高原の風に乗って、１０年前に訪れた秋の風景が、懐かしい想い出を伴って舞い降りてきました。新たな使命感と共に、明日への希望が湧いてきました。（潮 信輔）