TOP > テーマ別おすすめ画像 > 夏の吉備高原「鯉が窪池と湿原」
テーマ別おすすめ画像
夏の吉備高原「鯉が窪池と湿原」
Koigakubo Pond and Marsh in summer
/
岡山県の鯉が窪湿原は、広島県との県境近くにあって、吉備高原の北西辺の一部に位置しています。標高550m、広さ3.6ha、一周が2.4kmで、鯉が多い「鯉が窪池」の上手にある中層湿原・・・。高梁川の小支流の水源地の山間に残された湿原です。 北方系や朝鮮系の残存植物など、日本太古の自然の姿を保ち続けている秘境と云われています。中層湿原では極めて珍しいオグラセンノウ、ビッチュウフウロは、日本が大陸と陸続きだった頃の植物と考えられています。このように貴重な植物が多く自生していることでも有名。そして多彩な湿生植物と植物群落の多さと神秘さから、西の尾瀬とも呼ばれ、西日本を代表する学術的に貴重な湿原と見なされています。 鯉が群れ泳ぐ池辺を楽しみ、やがて水源地から湿原へ。整備された木道や丘の小径を、サギソウ、サワギキョウの花やガマやノイバラの実たちを愛でながら・・・、太古からの時の流れに、この身をゆだねつつ歩きました。湿原には動植物の命の流れが、身近に感じられます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年05月25日
- 更新日
- 2016年09月21日 11時 28分