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筑前の小京都・秋月の城趾「黒門の四季」
Four seasons of Kuromon Gate : the ruins of Akizuki Castle
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秋月城は筑前黒田52万石の支藩として栄え、その城下町は現在、筑前の小京都と呼ばれ、多くの人々が訪れています。黒門はとくに有名で、本来は秋月城の前身、山城であった古処山城の搦手門であった門。江戸時代に黒田家の入府に際して、この門を現在の所に引いて大手門としたとのこと。約700年の歴史を持った風格ある古い門で、県の重要文化財に指定されています。森の木々に囲まれた門で、四季それぞれの景色によく調和してます。黒塗りの門であるため、春の新緑と秋の紅葉がよく映えることで有名。 また黒門は垂裕神社の参道の途中にあるため、この門に続く坂の石段、石畳の道や灯籠が趣を添えています。
夏は深い緑に包まれます。繁ったカエデの緑葉が、黒い門を惹きたて、時おり吹いてくる風に揺れ、夏の暑さを少し忘れさせて呉れました。
秋、モミジも緑黄葉と紅葉がまじり合い、美しいかぎりです。そして枝先から射しこむ木漏れ日・・・・・・黒い屋根瓦と秋風に揺れる紅葉。野鳥のさえずりも響きわたってきました。
冬、山間にある秋月は、厳しい寒さに包まれ、冬木立の枝に雪が舞い落ちます。ちらつく白い雪の中で、黒色の門が対照的でした。
そして待ちに待った春の到来・・・。秋月城趾の草木は、みずみずしい新緑におおわれて、ウグイスの声も森を渡ります。黒門の近くにある馬場は、白〜ピンク色の桜が道を覆います。山間部にある秋月城趾を訪れる季節は、澄んだ空気の下、一段と風情を高めます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年09月08日
- 更新日
- 2018年10月10日 10時 30分