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秋の霧雨に濡れた草津温泉の街並み情緒
Drizzling streets of Kusatsu Onsen in autum
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日本の名湯である草津温泉は、はるか昔より知られていた歴史ある温泉です。熱い温泉を冷やして入るために、考えられたのが「湯もみ」。水を使わずに温度を下げ、湯を柔らかくするために、考え出された方法です。幅30cm、長さ180cmの板を使って、湯もみしながら歌われたのが「草津湯もみ唄」。湯煙と湯しぶきの中、部屋中に響き渡りました。 今回、3度目として訪れたのは、霧雨が街や湯畑を、静かに包み込むような秋でした。湯畑からの湯煙が、霧雨が溶け合って・・・、空に立ち昇っては消え行くような情景。そして古い由緒ある旅館、湯畑につづく「西の河原通り」、舗装された坂道は、霧雨に濡れて、しっとりした風情を引き立てていました。道の脇では、温泉まんじゅうを蒸す温泉の湯煙が立ち昇り、また温泉たまごを入れた竹かごが、熱い湯の中で、少し揺れていました。 私の心を揺すったのは、帰る道すがらで見た古い土産店に掛けられていた木板です。そこには、「歩み入る者にやすらぎを、去りゆく人にもしあわせを(草津町民憲章)」の言葉が。心にしみ込みました。また来ます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2011年12月13日
- 更新日
- 2016年09月30日 11時 48分