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晩秋の田沢湖、「たつこ姫像」と紅葉
Lake Tazawa in late autumn: the bronze statue of Princess Tatsuko and red foliage
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田沢湖は秋田県にある、ほぼ円形の湖です。その成因は未だ判明していませんが、最大の深さが423.4mで、日本で最も深い湖。太陽の光が、この深い湖水に差し込んだ際、湖水の色が水深に応じて翡翠色、コバルトブルーから濃い紺色、エメラルドグリーンにまで多彩に変化するとのことです。 今回訪れたのは、晩秋のよく晴れた早い朝。乳頭温泉郷の近くから眺望した田沢湖は、紅葉した山肌に囲まれ雲ひとつない秋空の下、青く輝いていました。そして湖畔を車で走らせると、黄葉した木々からの木漏れ日も走り、樹木の間からは藍色の湖水が光り移って行きました。葉が落ちた枝先に、真っ赤な実が垂れ下がっていましたので、車を止めて見ますとナナカマドの実たちでした。 やがて伝説の美少女「たつこ姫」のブロンズ像が立つ湖畔へ。永遠の若さと美しさを求めて、湖の神になったという「龍神伝説」・・・・・・その傍に建つ小さな「浮木神社(別名たつこ神社)」。静かで神秘的な湖面を見つめていると、この湖に託した人々の想いが、切なく伝わってきます。 湖畔のコバルトブルーに輝く渚では、さざ波の下で、名も知らぬ魚たちが、元気よく泳ぎ廻っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年01月18日
- 更新日
- 2021年01月16日 15時 22分