癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　福岡の秋月にある「目鏡橋」は、秋月の入り口に架かっていて、1810年に築造されたアーチ型の石橋です。当時、欧州の石橋を築造する技術を習得した長崎の石工によって造られたものです。そこで別名が長崎橋で、県の指定有形文化財になっています。また、花崗岩造りでは、我が国で唯一とのこと。 　筑前の小京都と言われる、秋月の名物のひとつです。橋のたもとにある秋の紅葉が、とくに美しいことでも有名。眼鏡橋と書かずに秋月では「目鏡橋」と記され、多くの観光客が訪れます。 　今回訪れたのは晩秋。青空に誘われ、アーチ式の目鏡橋のみならず、モミジの紅葉を見たくて足を運びました。野鳥川の流れを見つめ、歴史を重ねてきた風格ある石橋。多くの老若男女が、それぞれの人生を背負って、この石橋を渡ってきたことでしょう。そして橋のたもとでは、真っ赤に紅葉した一本のモミジの木が･･･。短い期間ですが、確かにそれぞれの人生に幸あれと言っている様でした。空も澄んだ青空でした。（潮 信輔）