TOP > テーマ別おすすめ画像 > 秋の筑前・秋月「街並み風情」
テーマ別おすすめ画像
秋の筑前・秋月「街並み風情」
Streets in Chikuzen Akizuki
/
秋月の城下町は筑紫山系の麓にある盆地にあって、筑前黒田52万石の支藩として栄えました。その風情あふれる街は、現在、筑前の小京都と呼ばれています。質朴な武家屋敷、白壁の土蔵、古い格子窓・・・・・・。そして清楚なたたずまいの街並みは、静寂に包まれ、深い情緒がひっそりと眠る城下町です。 苔むした石垣と堀の傍には、かつての藩士たちが馬術の稽古に使った「杉の馬場」があります。その道沿いには、古くて大きな桜の並木が人々を迎えます。そしてこの道に沿って、草木染め、山野草の店、土産店、昔なつかしいお菓子屋などが軒を並べ、歩く人々の足を止めます。そのひとつが、江戸時代(文政2年)創業の「廣久葛本舗」。秋月名産のくず(葛)を、昔ながらの製法で作り続けている老舗で、家も白壁の土蔵も、風格があります。 秋月には自然の美しさと、それにまつわる名所が至る所に残っています。山からの清い水をあつめた野鳥川、この川に架かる石造りの「目鏡橋」。由緒ある寺院、桜や紅葉が見事な梅園公園なども。 筑前秋月は想い出のふるさと、こころの故郷、と言えるような山麓の城下町です。木造の中学校舎、ホッとする町家のたたずまい・・・・・・そして親切な人々のぬくもりを感じさせる街です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年05月29日
- 更新日
- 2016年10月31日 11時 22分