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京都・銀閣寺「本堂と東求堂の四季」
Four seasons of the Main hall and Togudo in Ginnkaku-ji Temple
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銀閣寺は正式の名称を東山慈照寺といい、臨済宗で相国寺派の塔頭寺院の一つです。室町幕府の八代将軍であった足利義政が、造営した山荘を起源としているとのことです。その後、室町時代の後期に栄えた東山文化を代表する建築と庭園美として、国内外に有名・・・。現在は、古都京都の文化財の一部として、世界遺産に登録されています。
本堂は江戸時代の初期に建てられたものです。内部には江戸時代の与謝蕪村と池大雅の共作で描かれた襖絵があり、京都市指定文化財となっています。この本堂の正面には、白砂で盛られた銀沙灘や向月台からなる庭園が広がっています。さらに奥には月待山が借景となっていて、本堂から見る庭園は絶景といわれています。
東求堂は1486年に建立された足利義政公の持仏堂で、国宝に指定されています。池に面して建てられた一層の入母屋造り檜皮葺きで、内部には二間の仏間が設けられ、また義政の書斎として違い棚など現存する最古の書院造りとして有名。 また方丈と東求殿との間には、四角い手水鉢があり、四面とも異なった格子縞が彫刻されていて、銀閣寺形手水鉢と呼ばれています。
これらの建物群や庭園や月待山などにも、日本の四季は毎年、巡ってきます。深緑の夏、紅葉の秋と色鮮やかに訪れたのち、やがて寒い冬がきて積雪に包まれ、山水画のような風情へ・・・。そして東風とともに、銀閣寺は新緑の春に覆われ生命力に満ちた景色と変わります。日本文化が培われて来た京都、とくに銀閣寺は、四季の変化を友として、伝統ある美を伝えてくれます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年12月17日
- 更新日
- 2017年10月23日 18時 11分