TOP > テーマ別おすすめ画像 > 宮城・仙台の「秋保大滝の四季」
テーマ別おすすめ画像
宮城・仙台の「秋保大滝の四季」
Four seasons of Akiu Falls in Miyagi pref.
/
秋保大滝は、宮城県仙台市の秋保町に位置している滝で、幅6m落差55mの文字通りの大滝です。国の名勝に指定されており、日本の滝百選に選ばれています。この森に囲まれた秋保大滝は、四季の訪れと共に、それぞれ異なった風情を見せてくれます。
夏の秋保大滝は、渓谷全体に霧がかかっていて、深緑色の森が濡れていました。下から見上げる滝の白い滝筋。深緑の森と木々に映え、また滝壺から立ち上がる水煙は、勢いよく渦巻いては、周りの岩壁や岩を濡らしていました。
秋。秋保大滝は、山も森もすっかり秋模様。木々の枝は紅葉や黄葉をまとい、谷を渡ってくる風も寒くて一層、秋の訪れを感じさせました。曇り空に山霧と滝からの細かいしぶきが、一つになった様でした。ただ森は、黄色、緑、橙色、薄い紅色が混じりあい、移り行く季節そのものでした。
冬の 秋保大滝は近くの不動尊の寺院や展望台を含めて、冬木立と積雪に囲まれた灰白色の世界。訪れる人影もなく、ただ轟々と滝の音が直接、聞こえて・・・。滝の傍から見ると、木々は葉を落としているので、滝筋はそのままの姿で迫ってきました。そして滝口、滝筋の横には、氷結した氷柱が下がり、静と動を描いていました。
そして春。秋保大滝や渓谷の周りの森は鮮やかな新緑となっていて、春の息吹に満ちていました。秋保大滝は相変わらず白い滝筋で、豪快に流れ落ち、断崖の岩や滝つぼに当たっては、白い飛沫と水煙を巻き上げて・・・。展望台から眺める人々の歓声も、力が入っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年03月21日
- 更新日
- 2017年03月22日 10時 22分