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北海道「4か所の原生花園」
原生花園は、海や湖の沿岸にある砂丘、草原、湿原に、人の手が加わっていなくて、自然そのままの草原に咲く花たちの群落です。四季折々、とくに4月ごろから開花の知らせが入り、夏から秋にかけて、ありのままの花や実が海風にそよぐ原野の花畑です・・・。おかれた環境から、広い北海道に多く存在します。代表的な4か所の原生花園を訪ねました。
ワッカ原生花園は、道東のオホーツク海とサロマ湖が隔てられた砂嘴にある自然の花園です。ワッカとは、アイヌ語で真水があるとのこと。帰化植物を含め300種類以上の草花が咲く海浜植物の一大群生地。また野鳥の繁殖地ともなっていて、北海道遺産に指定されています。
小清水原生花園は北海道の斜里にあって、砂丘上の草原地帯に広がり、北海道遺産に選定された原生花園。オホーツク海と濤沸湖の間に形成された細長い砂丘の丘には、約40種類の野花や野実が原生する天然の花畑です。
原生花園あやめヶ原は、厚岸町にあるヒオウギアヤメの大群生地です。北太平洋シーサイドライン『岬と花の霧街道』の景勝地の一つにもなっています。6月下旬から7月上旬にかけて咲き誇る約3万株のヒオウギアヤメの大パノラマは、訪れる人の心を魅了します。その他にも約100種類の様々な植物が鑑賞できます。また、馬の放牧場もあり、展望台からは、園内を360度見渡すことができます。
サロベツ原生花園は、北海道北部の日本海側に広がる6,700haの湿原中心の花園です。サロベツ湿原には、多くの渡り鳥がやってくる生き物の宝庫となっていて、ラムサール条約登録湿地にも指定されています。内周と外周の木道を散策しながら・・・、季節ごとに開花する多彩な花々を観察することができます。
原生花園の名を聞くと、北海道で浜風や湖水の風に身を任せて、あるがままの花や実を見ては、名前を覚えていった頃の草木とその季節を思い出します。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年07月22日
- 更新日
- 2019年07月22日 16時 36分