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紅葉期の湖東三山「金剛輪寺(本堂、三重塔、二天門、鐘楼)」
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金剛輪寺は琵琶湖の東にある寺院で西明寺、百済寺とともに湖東三山の1つに挙げられています。天台宗の寺院ですが、奈良時代の僧・行基の開基といわれている名刹です。とくに本堂は、入母屋造り、檜皮葺の仏堂で、中世の天台宗の代表的な寺院として、国宝に指定されています。鈴鹿山脈の西の山腹にあって森に囲まれた境内には、平安時代から戦国時代の栄枯盛衰を語る多くの寺院建築物が立っています。風格ある姿を見せる二天門(重文)、鐘楼、三重塔(重文)…。そして、季節の流れは、この森閑とした森の金剛輪寺を包み、境内の楓や樹木を彩ります。
深まって行く秋…、まだ緑の葉が残る中、色鮮やかな黄葉や紅葉は、本堂やそばの三重塔を美しく飾ります。重厚な黒褐色の木組みや板壁、縁側を引き立て、その近くを時々、枯葉がヒラヒラとゆっくり舞い落ちます。また誰が打ったのか、梵鐘の余韻が、ゴーン、ゴォーン…、と広い境内と森に響きわたって行きました。参道を下っていましたので、思わず振り返ってみましたが、鐘楼は森に隠れて見えず、音のみを心に留めました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年08月29日
- 更新日
- 2016年09月12日 15時 35分