癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　千光寺は久留米市の耳納連山の麓にある古い伝統を誇るお寺です。山号は後小松天皇から賜ったといわれる「龍護山」。１１８０年に草野氏が宋より帰国した栄西を招いて創建したといわれ、日本最古の禅寺の一つです。その後の栄枯盛衰を経て、境内には１３７７年の北朝の年号銘がある梵鐘が、歴史の深さを語っています。 　最近では４０種類以上の及ぶ約５千株のアジサイが咲き誇り、アジサイ寺として有名。寺の境内のみならず裏山の斜面一面に、いろいろなアジサイが目を誘います。そして小さな祠や仏像が点在する杉林からは、野鳥のさえずりが静寂の森に響き渡り・・・、滝や小さな渓流の音に調和していました。この千光寺は大きな寺院ではありませんが、静けさと古い歴史が漂う忘れがたいお寺です。来年も歴史と紫陽花を求めて、訪れるでしょう。（潮 信輔）