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久留米城(篠山城)の四季
Four seasons of Kurume Castle
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久留米城は江戸時代から明治まで11代250余年の間、久留米藩の有馬氏の居城でした。筑後川が大きく蛇行して宝満川と合流する左岸あって、この川を天然の掘とし、そして川沿いの小高い丘を平坦にして、本丸が築かれた平山城。
天守はありませんが、2重の多聞櫓で連結された3重櫓が、7棟配置された連輪式の城だったとのことです。表門は枡形虎口となっていて、この表門左側の高い石垣と水掘が見事。また、本丸の腰曲輪では、野面積みの立派な石垣も、訪れる人々の目を惹きます。
今、本丸跡には有馬氏を祀る篠山神社が建てられています。また硬い岩盤をくり抜いて造られた大井戸、アンドレアス十字が刻まれた小さな小早川神社などが、歴史を語っています。
なお、城址には久留米が生んだ画家の青木繁の像と歌碑が記念碑として建っています。そして城址から久留米市を見つめています。
久留米城は観光化されていません。それだけに石垣と水掘は、昔のままの姿で、季節の移り行くさまを、控えめに、素朴に伝えています。そこに愛着を感じます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2009年12月05日
- 更新日
- 2016年09月26日 11時 01分