癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

  金沢の兼六園は、岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並んで日本三名園の一つとして名高い日本庭園です。国の特別名園に選定された広さ約３万坪の大名庭園。約１７０年を費やして築庭された江戸時代を代表する林泉回遊式庭園です。春の桜、夏の翠、秋の紅葉、冬の雪吊り、四季おりおりの風情と、多くの見所があります。兼六園では、松林や松の木が大切な役目を果たしています。唐崎松、根上松など名前がついた松の他にも、大きくて枝ぶりが見事な松の木が、池や亭のそばに植えられていて、石橋や石灯籠とよく調和しています。

  昔、二つが寄り添うように並んでいた「夫婦松」は、現在、その一つが枯れて、名前の標識も外されていました。しかしもう一つの松か、それとも別の老松かは定かではありませんが、霞ヶ池の近くでほぼ同じ場所にありました。一本の古い松のその姿・・・、繊細な枝ぶりが澄んだ秋空に映えていました。（潮 信輔）