癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　錦帯橋（きんたいきょう）は、山口県岩国市の錦川に架橋された木造のアーチ橋で、日本三名橋の一つに数えられています。大きく美しい5連のアーチが特徴的です。橋の長さは、橋面にそって210m、直線で193.3m。また幅5m、橋台の高さ6.64mです。石積みの橋台と木製の橋脚が、この美しい５連のアーチ橋を支えています。そして周辺の景観にも恵まれて、四季おりおりに風情ある姿で、人々を楽しませてくれます。

　今回訪れたのは厳しい暑さの８月。周りの山の森は濃い緑で覆われ、土手の桜の木々は緑葉をつけていました。夏の緑蔭を通して、岩国城の天守閣を遠望すると、その白さが目を惹きました。橋の橋脚近くに目を移すと、川魚を釣る人もいました。そして５連のアーチ橋を渡る人々は、日焼けを避けるために帽子をかぶり、暑さのためか足取りも、穏やかな水音を聞きながら、緩やかに・・・。また河岸では、膝まで水に浸かる人々も多く、家族連れで夏休みを楽しんでいるようで、子どもたちの声が響き渡りました。

　堤では、桜の木々が緑葉をつけていました。川風に揺れる緑葉の間から見た錦帯橋は、春の桜花、秋の紅葉の季節と違って、目立たないが、やはり夏の風情を感じさせてくれました。暑い日でしたが、なにかホッとする風情に満ちていました。（潮  信輔）