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夏の岡山城「天守閣と旭川・濠」
Okayama Castle: castle tower, Asahi River and moat
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岡山城は平野の中にあって、十数メートルの小高い丘陵に築かれた梯郭式の平山城です。宇喜多家、小早川家、池田家の3家による築城の歴史が残されていて、金箔瓦を使用した壮麗な4重6階の望楼型天守、高石垣の積まれた城、黒漆塗りの下見板など、安土桃山時代に特徴的な城郭の姿を見ることができます。そして旭川本流の流れを変更した自然の堀。またすぐ傍には、14年の歳月をかけて造営された大名庭園である後楽園がひかえています。
黒塗り壁の武骨な風情ある天守は、旧国宝として昭和20年まで威容を誇っていましたが、戦災で焼失。戦後、外観はほぼ旧状どおりに復元され、重厚で漆黒の5層天守は、昔の風格を伝えてくれます。また複合式の天守で、入母屋屋根を四段階に交互に重ねた姿は、優雅な威容もあります。黒い色から烏城とも呼ばれ、白鷺にたとえられる純白の姫路城とともに、山陽路を代表する名城です。
岡山を訪ねたとき、まず有名な後楽園にいきました。その際、この大名庭園の奥から、黒い天守閣が見え、その武骨な重厚さに惹かれました。そして導かれるように天然の堀とした旭川に架かる橋を渡り・・・近づいて見上げた壮麗な4重6階の望楼型天守や高石垣に、あらためて魅せられました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年05月18日
- 更新日
- 2016年10月01日 11時 43分