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紅葉の太宰府「光明禅寺」
Autumn of Komyozenji Temple in Dazaifu
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太宰府の光明禅寺は、臨済宗東福寺派に属する禅宗の寺院です。鎌倉中期の1273年に、菅原家の血すじを引く鉄牛円心和尚によって創建された禅寺で、山号は 神護山(じんごさん)。江戸時代には太宰府天満宮に仕える人々とその家族の菩提寺で、天満宮の結縁寺となっているとのことです。この寺にある「一滴海庭」 と「仏光石庭」の2つの庭はあまりにも有名で、「苔寺」の名でも親しまれています。四季おりおり、多くの人々が訪れます。
光明禅寺は、枯山水の庭がある九州でただひとつの石庭苔寺とのこと。とくに秋は素晴らしく、石庭と苔庭の白い砂、緑の苔に、黄色や紅い葉が映えます。そこで光明禅寺の秋景色と秋風情を集めてみました。
土の壁をのぞかせた古い築地塀から身を乗りだす黄葉や紅葉、庭を染めあげる真っ赤なモミジ・・・。座敷や茶室から見える額縁のような秋模様は、秋の静寂を広げます。そして見る人の心にも穏やかな静けさを呼びます。
風によって緑苔の上に散りばめられた黄色や紅色の落葉たちは、ひっそりと過ぎ行く秋の名残りを飾ってくれてます。石庭では、白い砂で表された海や水の波紋に添って、赤い落ち葉の縞模様が・・・。自然と季節が造り出す秋景色の光明禅寺は、立ち去りがたい風情に満ちていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2010年04月14日
- 更新日
- 2016年10月01日 10時 31分