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ヒメツルソバの蕾から花へ
Knotweed: from bud to flower
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ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)はインド北部のヒマラヤ原産の常緑多年草で、わが国へは明治中期に渡来しました。日当たりの良いところから半日陰でも育ち、乾燥にも強く、とても丈夫な花。生育が旺盛で、レンガやコンクリートの隙間にも生え、暖かい地方ではほぼ一年中、開花しています。また葡萄性で茎が地面を這うように伸びて、そして地面に接する節から根が出て、短期間で広い面積を覆います。あまり目立たない花ですが、いつも私たちの身近にいる植物です。
この植物の特徴は一つ一つの花の可愛らしさと、花たちがピンクの絨毯を敷きつめたようになる群生の美しさにあるでしょう。丸いピンク色の可愛らしい花が、つぶつぶ状に球形に集まって咲く頭状花序・・・。あたかもコンペイトウに似た、ピンクの頭状花序が可愛いかぎりです。また緑の葉っぱには、暗紫色のV字型の縞模様が入り、秋には紅葉します。風が強い日には、絨毯のように一面に叢れた花園は、揺れてわずかに花の波が渡ります。
花言葉は“愛らしい”、“気がきく” などです。ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)は常につぼみが出来て、小さな花が咲き、そして種子を形成して落下して、新しく入れ替わっています。そのために花の時期が長くて、私たちは可愛らしい花を、長い間楽しむことができます。一つ一つの花にも蕾から開花まで、時が流れています。また互いに助け合って群生しています。その姿に勇気づけられます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2010年05月03日
- 更新日
- 2016年10月01日 15時 24分