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初夏の北海道「昭和新山」
Mt. Showashinzan of early summer
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北海道にある昭和新山は、支笏洞爺国立公園に含まれ、国指定特別天然記念物です。日本の地質百選に選定されています。洞爺湖の外輪山をなす有珠山のふもとの平地であったところに、1943年12月から1945年9月までの2年間に17回の火山活動がありました。そして高さ398mの火山の溶岩ドームが形成されたことで有名。しかも地元の郵便局長、三松正夫氏がその成長の詳細な観察記録と測量結果を残したその努力と見識は、胸を打ちます。今も三松家の私有地であり、世界でも珍しい私有地内にある火山とのこと。
粘性の高い溶岩によって形成された溶岩円頂丘で、現在も噴気活動が見られます。山が赤色にみえるのは、かっての土壌が溶岩の熱で焼かれてレンガのように固まったものとのこと。男性的な赤い山肌の溶岩ドームから、白煙が湧いてきて、風により青い空に流れてゆく様・・・素晴らしい景色でした。約31年ぶりに訪れた昭和新山は、昔と同じ姿で迎えてくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年04月09日
- 更新日
- 2016年09月30日 15時 19分