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ドクダミの若葉から花へ
Houttuynia cordata: from young leaves to flower
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ドクダミは東アジアに広く分布する多年草で、半日陰のやや湿ったところに自生する宿根草です。野山や空き地などいたる所に自生し、昔から様々な薬効があることで知られています。漢方では解毒剤、別名は十薬といい、厚生省の発行する「日本薬局方」には「十薬」として収載されています。
開花期は5〜7月ごろ。4枚の花弁のようにみえる部分は、実際は花弁ではくて、総ほう片とよばれるものです。その中心部の黄色い部分が実際の花・・・。小さな花が棒状に密生した淡黄色の集合花です。薬効のせいか、特有の臭気を漂わせます。
葉は互生し、ハート型。サツマイモの葉に似ています。生命力と繁殖力が強く、地下茎を伸ばして増え、地上に芽を出して群生。八重咲きのものや班入りのものもあります。とくに江戸時代の品種である斑入り種は欧米で人気を呼び、ドクダミ・カメレオンの名で普及したとのこと。
名前と違って清楚で可憐な花で、花言葉は“白い追憶”・・・。梅雨どき、白い総ほう片、棒状で淡い黄色の集合花、そして緑色の葉たちは、雨滴に濡れていっそう映えます。 “白い追憶”を呼びます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年06月29日
- 更新日
- 2016年09月21日 10時 13分