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初夏の登別温泉・爆裂火口跡「地獄谷」の朝と夜
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日本を代表する温泉地の一つ、北海道の登別温泉の「地獄谷」は、日和山の噴火活動によってできた爆裂火口跡です。長径が約450mの中に谷にそって,約15箇所の湧出口と無数の噴気孔が・・・。泡を立てて煮えたぎる温泉、硫黄の匂いと白煙などが入り混じる源泉地帯の風景は、野性的かつ男性的です。ここからは多種類の温泉が、毎分3,000リットルも沸き出していて、温泉街のホテルや旅館に給湯されています。
この地獄谷にも、しばしば変動があって・・・、人の一生をはるかに凌ぐ歴史と変遷をしめしてます。そのひとつが、地殻の呼吸を現しているような間欠泉。一方、奥にある地獄谷は、現在はほとんど活動を休止していて、前方で盛んに活動している大地の息づかいを見守っているようでした。
生きている神秘さガスと高温の温泉が湧き出している地獄谷には、観光用の木道が設けてあります。そして季節や日ごとの天候、朝と夕、それぞれの表情を見せています。今回、夜も訪ねてみました。木道にそって灯りに照らされた夜の「鬼火の路」。立ち上がる白煙に灯りは揺れていました。山肌をかすかに照らす路の先には・・・、幻想的な爆裂火口跡。暗闇だけにみせる荒々しい姿は、いつそう大自然の驚異を、引き立ててました。やはり地球は生きています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年04月16日
- 更新日
- 2016年09月23日 11時 25分