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東洋のナイアガラと呼ばれる「原尻の滝」と「原尻橋」の夏と冬
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原尻の滝(はらじりのたき)は、大分県豊後大野市緒方町の緒方川にある滝で、日本の滝百選に選ばれています。この滝の特長は、緒方川の中流域で田園に囲まれた平地に、幅120m、高さ20mの滝が突然、断崖となって落ち込み、幅広くて白い瀑布が見事なことにあります。その姿が アメリカとカナダの堺にある「ナイアガラの滝」に似ているので、「東洋のナイアガラ」と呼ばれています。轟音を立てながら流れ落ちる瀑布の水しぶき・・・。舞い上がる水煙が流れては、まわりの岩や植物たちを濡らし続けます。
滝の下流には木造の吊り橋があって、その名も「滝見橋」。ここから滝の全景を正面から見ることができます。滝の上流はやや蛇行しながら流れ、川の真ん中に大きな石の鳥居が、立っています。さらにその上流には、古い石橋「原尻橋」も遠望できます。そして近くを見ると、滝のすぐ上には欄干のない沈下橋があり、雄大な滝が落ちて行くさまを間近に見ることができます。遮るものがなくて、広い川幅を保ったまま、急に落ち込む「原尻の滝」・・・。まさに「東洋のナイアガラ」です。
この「原尻の滝」、「原尻橋」にも時は流れ続け、四季の移ろいと共に、空や周りの植物なども変化して、その時その時の風情を醸し出します。夏と冬の姿を撮ってみました。
夏、雨量の差で、白い瀑布の幅も、水煙も変化します。しかし、植物たちは深い緑色で滝を見守っていました。そして冬には、白い瀑布が、冬木立や枯れ葉の植物たちに、時の流れとやがて来る春の訪れを告げているようでした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2011年08月24日
- 更新日
- 2019年08月24日 17時 41分