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八幡平の秘湯「ふけの湯」
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「ふけの湯」は八幡平の秋田県寄りにある秘湯です。標高が1100メートルで、八幡平に広がる温泉郷でも、最も古い歴史(開湯は宝永年間とのこと)を誇る名湯で、宿は一軒のみ。八幡平の山頂から8kmのところに源流部があり、温泉が流れる赤川となっていて、「ふけの湯」があるところは、川の両側のいたるところから、温泉の蒸気が噴き出し、“地獄谷”となっています。
野草が生い茂る谷間から、モクモクと蒸気が立ち上り・・・、熱水が湧出している岩間は、ゴボゴボと盛んに音を立てています。少し離れたところでは、温泉の流れが緩やかで、傍では丸い同心円状の高まりが散在し、真ん中からは十数秒ごとに、ぷっくりと泥の湯を噴き上げています。いわゆる小さな“泥火山”が、あちらこちらで息づいています。
露天風呂は夜にはランプが灯り、秘湯と呼ぶのに相応しい、静かな一軒の宿。掛け流しで質の良い湯が集まることから、「子宝の湯」とも呼ばれていて、子宝に恵まれない夫婦もやって来るとのこと。夫婦の幸せを願うかのように、草原から湯けむりが青空に昇っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年09月07日
- 更新日
- 2024年01月11日 11時 20分