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秋・紅葉期の深耶馬渓「一目八景」
Autumn of Sinyabakei ravine in Oita prefecture
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耶馬渓は、大分県にある山国川の上流と中流の領域、およびその支流域を中心とした渓谷です。広い領域を占めているために、ふつう、本耶馬渓、裏耶馬渓、深耶馬渓、奥耶馬渓などに分かれています。それぞれ奇岩や奇峰が林立し、四季にそって特色ある美しい景観を見せてくれます。日本の三大奇勝や新日本三景の一つに選ばれているとのことで、秋の紅葉時は特に有名・・・、多くの人々が訪れます。
深耶馬溪は、耶馬渓でも一番の景勝地ともいうべき「一目八景」があるところです。群猿山、鳶巣山、仙人ヶ岩、夫婦岩、烏帽子岩など、8つの峰や奇岩が一望できることから、「一目八景」の名が・・・。
今回訪れたのは、晩秋。紅葉や黄葉に、枯葉や枯木立が混じっていて、山間を渡ってくる風は、少し寒さを含んでいました。澄んだ青空の下、いろいろな形をした白雲が流れて行き、鳶巣山の後ろから筋状に、放射状に雲が伸びていました。また、谷川のせせらぎは赤い落葉を乗せ、岩には黄色い落葉が積み重なって・・・。細い街並みには、苔むした水車が水を落とし続け、温泉か生活の水煙かわかりませんが、紅葉の木々の間を立ち昇っていました。それらの風情を、後ろの群猿山の岩が見守っている様でした。静かな秋模様を纏い・・・、落ち着いた小さな街の晩秋を語っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年08月03日
- 更新日
- 2017年10月05日 08時 49分