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秋の仙北・玉川温泉「岩盤浴の人々と神社、植物たち」
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玉川温泉は秋田と岩手の県境にまたがり、八幡平(火山)の秋田側(仙北市)にある温泉地です。地熱の高い地獄地帯が存在し、温泉が多様な泉質のなかにラジウムに富むことから、岩盤浴を求めて、長期で滞在する湯治客も多いそうです。それぞれにゴザやマットを敷き、岩や噴気のそばで、身体を温める湯治客の姿は、しばしばマスメディアで紹介されています。
玉川温泉のもうひとつの特徴は、当地と台湾の北投温泉、および南米のチリの3ヶ所にしか存在しないとみなされている、世界的にも貴重な鉱物である北投石(ラジウム鉱石)です。岩盤からは放出される微量のラジウムが放出され、これによって免疫機能を向上させ、自然治癒力を高めると期待されています。
今回訪れたのは秋。地熱と噴気、温泉の湯煙、微量のラジウムを求めて、多くの湯治客が座ったり、横になっていました。そして遊歩道の周りには、過酷な環境にも負けずに、黄葉や紅葉をまとった草木が、向きを変えながらも風に力強く、しなっていました。また近くの丘には小さな薬師神社あって、人々を見守っています。赤い鳥居と白煙が、青い空に良く映えていました。穏やかな秋でした。(潮信輔)
- 登録日
- 2014年06月14日
- 更新日
- 2016年09月21日 10時 14分