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屋久島の自然ー紀元杉と植物たちー
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屋久島は、鹿児島県の大隅半島の南方向で、約60kmの距離にある島 です。島のほぼ全域が山地であり、1,000mから1,900m級の山々の連なりなり、美しい自然が残されていて、洋上アルプスなどと呼ばれています。島の中央部の屋久杉が自生する原生林や西部林道付近など、島の面積の約20%が,1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。
島には樹齢,数千年以上の天然杉があり、それぞれ名前がついています。紀元杉はその1つで、樹齢は3,000年以上と言われ、樹の高さ19.5m,幹の周り8.1m。幹は節くれ、武骨で波打ち、その大部分は緑色の苔で覆われ、永い年月、風雨にさらされて来た風格に満ちていました。標高1,230mの高地にありますが、傍まで車道が通っていて、多くの人々が訪れては感嘆の声が聞こえました。
島は急峻な山々が連なり、また日本一を誇る雨量のため、長い年月を経て浸食が進んだ結果、深い渓谷が刻まれ、多くの滝と渓流があります。また温帯から亜寒帯に及ぶ多種、多様な植物群が自生しています。森や林にはクワズイモの緑色の葉、赤いハイビスカスの花やポインセチアの葉、紫紅色のハイビスカスが、それぞれ雨滴に濡れ・・・、空を見上げると虹が渡っていました。麓ではポンカンの黄色く実り、ガジュマルの気根が絡まい合っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2015年06月28日
- 更新日
- 2016年09月16日 14時 44分