TOP > テーマ別おすすめ画像 > 紅葉期の西祖谷「かずら橋」と周辺
テーマ別おすすめ画像
紅葉期の西祖谷「かずら橋」と周辺
/
「祖谷かずら橋」は徳島県三好市西祖谷山村にあって、自生した「シラクチカズラ」を編み連ねて創られた原始的な吊り橋です。祖谷川に架けられた長さ45m、幅2m、水面からの高さは14m・・・。日本三奇橋のひとつとして知られていて、重要有形民俗文化財に指定されています。その由来は、弘法大師が祖谷に来たとき、困っている村民のために架けたとか。あるいは平家の落人がこの地に潜み、追手が迫ってもすぐ切り落とせるように葛を使って創ったとの諸説があります。
すぐ近くには、平家伝説を持った「琵琶の滝」が、いつも水しぶきを立てています。祖谷川の渓流に架かる吊り橋と琵琶の滝や森が織りなす自然は、四季おりおり、美しい景色を見せてくれます。
今回訪れたのは、秋。橋や滝の周りは黄葉や紅葉をまとった草木で包まれ、川からの涼しい秋風にそよいでいました。かずら橋の下は、青緑の川面に紅葉や黄葉が、うっすらと影を落として・・・。静かでした。すぐ近くの「琵琶の滝」は、そばのカエデが黄色く色づいていました。それを背景にしながら、滝ずじは季節に変わることなく、白い水しぶきを上げつづけていました。
そして遊歩道へ通じる土産屋の軒下では、赤い炭火を囲んで、川魚と丸や四角の団子たちが、斜めに熱を受けていました。深まる秋の風情と情緒を感じました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2016年01月12日
- 更新日
- 2016年09月16日 13時 47分