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夏・緑葉期の富士山麓「白糸の滝」と「音止の滝」
Shiraito Falls and Otodome Falls at the foot on Mt. Fuji in summer
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「白糸の滝」は富士山の雪解け水が長い年月を経て、古い溶岩の断層から直接に湧き流れ落ちる滝です。日本の滝百選にあげられる高さ26m、幅130mの名瀑。とくにU字型に湾曲した断崖から、石清水として大小無数の滝が、絹糸を垂らしたように見えます。その姿から名付けられた「白糸の滝」・・・。繊細で女性的な美しさに満ち、水しぶきが傍で可憐な花たちをを優しく、濡らしていました。 一方、「音止の滝」は白糸の滝の隣り合わせにあって、芝川から流れ落ちる滝です。曽我兄弟の伝説から名付けられた滝との事。落差25m、幅約5mで、勇壮な姿と轟音をたてて落下する男性的な姿を見せてくれます。 女性的な「白糸の滝」と男性的な「音止の滝」は、対照的な個性をみ、富士山麓を彩る風情の一つです。
夏の白糸の滝」は、滝の全体が緑の森に包まれ、渓流の白さも鮮やかでした。そして褐色の岩間から筋状に流れ落ちる多く石清水が、新緑と深緑が混じる草木の枝を濡らし、傍の白くて可憐なユキノシタを揺れし続けていました。
次は約100m離れた「音止の滝へ」。轟音を立て雄々しく落ちる滝は、やはり男性的。青緑色がかった滝壺に、白い飛沫を巻き上げながら、時おり水煙が頬まで届きました。
二つの滝への遊歩道では、紅いツツジとイチゴ、白いドクダミ、そして紫色とピンク色の花たちが、歓迎してくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年06月22日
- 更新日
- 2017年09月10日 10時 45分