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日本各地の有名な浄土庭園「毛越寺、平等院、白水阿弥陀堂(願成寺)、称名寺」
Famous Pure Land Gardens(Jodo-style garden)in Japan.











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浄土庭園は平安時代から鎌倉時代にかけて、築造された日本庭園の形式です。仏教の浄土思想に基づいて、盛んに築造された池泉回遊式庭園で、日本庭園の一種。仏堂の前面に園池が広がる形をとっています。栄枯盛衰の歴史をかかえた姿の壮麗により、現在も訪れる人々を魅了し続け、その多くは国の特別史跡や特別名勝に指定されています。池やその周りには枯山水風の自然景観が見られ、仏教の浄土思想をもとに苑池には朱色の橋が架けられています。
平泉にある毛越寺は、奥州藤原氏によって造営されました。今は戦火などで当時の主な建物は失われていますが、礎石類が当時の規模の大きさを語っています。そして水をたたえた広い「大泉が池」・・・。築山や石組みや遣水などが、往時の姿を思い浮かべさせます。
宇治に設けられた平等院は、藤原氏の一族にて建てられました。今も多くある建物のなかで、鳳凰堂は特によく知られています。この鳳凰堂の前に広がる阿字池とその周りが、貴族が熱望した西方極楽浄土の世界を表しています。
いわき市にある願成寺は、国宝である「阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)」が、あまりにも有名。この阿弥陀堂は三方が池に囲まれた中の島に建っています。ゆえにこの御堂へは正面にある参道と朱色の橋を渡って行きます。池には野鳥たちが羽を休めていました。
称名寺は横浜にあって、鎌倉時代に創建された金沢北条氏一門の菩提寺です。境内には金堂前の阿字ヶ池を中心とした浄土庭園が、美しい姿で人々を迎えます。朱塗りの反橋(太鼓橋)と平橋が架かり、池には多くの野鳥たちが盛んに遊んでいました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2025年07月16日
- 更新日
- 2025年07月16日 08時 09分