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日本各地の赤鳥居群を持っ4か所の稲荷神社
稲荷神社の神は、元々は稲に象徴される五穀豊穣をつかさどる農業神でした。現在ではこれに加えて商売繁昌、家内安全、諸願成就の神として、お稲荷様とよばれながら、民間伝承も加わって広く信仰されています。全国では約3〜4万社もあるとのこと。狐との関係は、キツネが穀物を食い荒らすネズミを捕食すること、また実った稲穂が、狐の色と尻尾の姿に似ていることから、狐が稲荷神の使いと見なされて来たという説があります。
京都の伏見にある伏見稲荷は、711年の創建と言われ、稲荷山全体を神域としているとのこと。また全国にある神道上の稲荷神社の総本宮となっていて、境内は広く、とくに参道にある数千本の鳥居群は”千本鳥居”として有名で、国内外からの観光客が訪れています。
元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)は、山口県長門市油谷にあって、昭和30年に島根県津和野町太鼓谷稲成から分霊された神社です。海岸に面した龍宮の潮吹側から、100m以上にわたって並ぶ120基以上の赤い鳥居は圧巻。
祐徳稲荷神社は佐賀県の鹿島市にあって、装飾豊かな楼門や神楽殿、本殿が有名です。そして懸づくりの本殿の先には、山腹にある朱色の鳥居群が奥の院に向かって続いています。鳥居の間からは鹿島の街並みが、奥の院からは有明海まで一望できます。
浮羽稲荷神社の本殿は福岡県のうきは市にあって、水縄山地の中腹にある神社です。山に沿って本殿まで続く、約300段の長い階段を上がって行くと、それらの脇には、約90基の赤い鳥居群が並びます。これらの鳥居から振り向けば、眼下に筑後平野の広がりを眺望でき、最近のビュースポットとなっています。
日本各地にある稲荷神社は、稲作を基盤とした分化の一翼を担い、その赤い鳥居群は我が国の風土に良く似合います。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年02月12日
- 更新日
- 2019年02月12日 18時 29分