癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　日本列島のほぼ中央に位置する飛騨の高山は、険しい山並みと河川が造る峡谷に囲まれた盆地にあります。また江戸時代、天領として栄え、伝統ある芸能や美しい町並みに、雅な文化が息づいています。そのため飛騨の小京都と呼ばれています。飛騨の匠が技を磨いてきた工芸、多くの寺院、古い町並み、宮川沿いの朝市・・・など。 　昨年、大晦日に雪が積もった高山を旅し、寒さの中に凛とした情緒ある風情に強い感動を覚えました。そこで今年、夏の風情に触れたくて、再び訪れました。小京都と言われるだけあって、長い歴史が育んできた我が国を代表する工芸が、細かな格子窓や簾などに生きていました。盆地で暑さは厳しいものでしたが、飛騨の心と技は、過去と言う時の風を運んできてくれ、想いをはせる中、暑さをしばし忘れさせてくれました。（潮　信輔）