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北海道の「カルデラ湖と周辺ーその1− (洞爺湖・摩周湖・倶多楽湖)」
Caldera lake and surrounding scenery in HokkaidoーPart 1ー(Lake Toya, Lake Mashu, Lake Kuttara)
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カルデラ湖とは、火山の噴火によってできたカルデラに水が溜まってできた湖です。湖岸が急傾斜しているものが多く、深くて酸性が強いために、栄養物質に乏しく動植物は育ちにくい環境です。そして湖の外側をなす外輪山や近くには、噴煙を上げる活火山や温泉群が見られます。カルデラ湖は北海道に多く存在しています。
「洞爺湖」は約10万年前の数回に及ぶ噴火をへて形成された、ほぼ円形のカルデラ湖です。水深は最も深いところで180m、平均の水深は117m。中央には標高455mの中島が浮かんでいます。外輪部には、有珠山や熔岩ドームで有名な昭和新山が噴気を上げています。
「摩周湖」は噴火で出来た,ほぼ楕円形の周囲約20kmのカルデラ湖で,水深が約200m。流入、流出する川がなく、世界有数の透明度を誇っていて、紺碧の湖水として知られています。また霧で覆われることが多く、霧の摩周湖としても有名。外側には灰褐色の火口壁を示す摩周岳(アイヌ語でカムイヌプリ)があります。また近くには硫黄山が盛んに噴気群が活動しています。
「倶多楽湖」は約4万年前までの活動で、できたとのことです。直径約3kmのほぼ円形の湖。その周囲は、急な外輪山の崖に取り囲まれています。近くには活火山である日和山から白くて細い噴気が見られます。また地獄谷や熱噴泉で有名な登別温泉があります。
カルデラ湖と周辺は男性的な火山や熱噴泉が示すと共に、広くて女性的な青い湖を伴い、地殻の変動と神秘さで人々を魅了し続けます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2025年01月20日
- 更新日
- 2025年01月20日 09時 58分