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新緑期の福岡久留米の善導寺(その 1) 「三門・本堂 ・大楠・三祖堂・釈迦堂・経蔵・御廟」
Zendo-ji Temple in Kurume, Fukuoka in the new green season ( Part 1 )















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善導寺は福岡県の久留米市の東部にあって浄土宗の七大本山の一つの寺院です。浄土宗の開祖である法然の高弟であった聖光上人(鎮西上人)が、承元2年(1208年)に開山し、筑後の国司であった草野家の庇護を受け発展した古刹とのこと。近くには九州最大の筑後川が流れる豊かな穀倉地帯で、南には耳納連山が望まれ、自然に恵まれた所に建っています。栄枯盛衰を繰り返した永い歴史があり、境内には国の重要文化財に指定された多くの建物が並んでいます。今回は(そのI)として、三門・本堂 大楠・三祖堂・釈迦堂・経蔵・御廟について紹介します。
三門は江戸時代に創られた入母屋造り。四脚の円柱が2階建ての門を支えています。本堂は九州地方では最大級の本格的仏堂です。板の扉や軒の木組が質朴ですが、屋根は本瓦葺きで葵紋がその位を示しています。三祖堂は善導大師の坐像が鎮座しておられ、安産祈願の祈願所として有名。釈迦堂は重層で、白い漆喰壁と花頭窓の奥には、釈迦如来像が人々を見守っておられます。経蔵は八角型の輪蔵があるとの事ですが、古さが目立ちます。そして安政元年(1854)に建てられたと伝わる聖光上人の廟堂。宝形造で一重の桟瓦葺き屋根が、重厚さと厳粛さを示しています。
また境内には県指定天然記念物である樟の巨木が3本並んでいて、その風格に満ちた姿が、人々の眼を惹きます。新緑に包まれた広い善導寺は、祈りと共に新たな希望を与えて呉れました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2025年06月30日
- 更新日
- 2025年06月30日 10時 30分