癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

箱根湯本にある早雲寺は、北条早雲から５代にわたる北条家の菩提寺です。１５２１年に北条早雲の遺言によって建立され、創建当初は関東随一の禅寺であったとのこと。１５９０年の豊臣秀吉の小田原攻めで焼失したが、１６２７年に再興され、現在に至っています。境内には、茅葺き屋根を頂いた風格ある鐘楼があります。そしてここに下がる梵鐘は、秀吉の石垣山一夜城の陣鐘に使われたとの事です。

また、寺には北条文化の香りを持った文化財が、多く残されています。その一つ、早雲の三男・幻庵が、裏山を借景として造った枯山水の庭園は、素朴さと質実を現していました。また、本堂の前庭には竹垣に囲まれながら、苔むした長い根を這わせた木が・・・。歴史ある早雲寺は、風情に富んでいて、しかも静寂に包まれていました。（潮 信輔）