癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

伊香保温泉は榛名山の中腹で海抜750ｍに存在し、万葉集にもその名が記述されている古来からの名湯です。戦国時代に兵士の療養所として整備され、有名な坂の石段もこの時代に造られたとのこと。

明治以降も、竹久夢二、徳富蘆花、夏目漱石、野口雨情などの文人が訪れた伊香保温泉。そして文学を通して関東屈指の温泉街になりました。365の石段が急な坂を形成する石段街、その両側外に立ち並ぶ旅館やみやげ物屋など、これらは温泉街の風情を高めます。そして石段の坂を上りきったところには、伊香保神社があります。

三度目に訪れた今回、思いがけず勇壮な伊香保まつりに出会いました。急な石段街をもみあいながら登る「樽みこし」や「本みこし」は、スリル満点でした。風情がある温泉町で、格式と伝統が生む神社祭りには、こころ打たれる何かが宿っています。（潮 信輔）