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クスノキの四季
Camphor tree: from bud to fruit
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クスノキ(樟)は本州の中部より西南部の暖地に自生する、落葉する高木です。公園、寺院や神社に植えられることが多く、神社の巨木は神木として崇められています。常緑樹ですが、葉の寿命は1年。春に新芽から新しい若葉がでる頃に、前年の葉は役目を終えて落ちます。
晩春ごろ、小さくて目立たない白い房状の花が咲きます。6枚の花被片の後からは、数mmの黄緑色の実がついてきます。夏の陽を受けて、実は次第に大きくなり色も濃い緑色へ・・・。 そして秋、実は茶色から黒く熟します。葉の色も、新芽の頃の淡紅色から橙黄色をへて、淡緑色から濃緑色に変わり、表面はいつもツヤツヤとしています。 なおクスノキ(樟)は防虫作用の樟脳を含み、耐久性があり長命なため、古代より鳥居や船材などに使われてきました。 クスノキ(樟)はわが国の文化を支えてきた木です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年12月04日
- 更新日
- 2016年09月12日 14時 45分