癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

博多は古代より大陸からの交流の玄関口であり、古い歴史と文化が現在も息づいています。承天寺は１２４２年に、博多で活躍した中国宗の商人でもあった謝国明が支援し、聖一国師によって開山された由緒ある禅寺です。官寺ともなり、勅使門もあります。

マツやソテツの緑が美しい、広々とした閑静な境内。方丈につづく枯山水の砂紋様･･････。そして秋の「灯明まつり」では、光の陰影が醸し出す幽玄の世界が、凛とした空気の中で生まれていました。歴史の古さを背景に、一層、情緒ある寺庭と釈迦如来像が、心にしみ込みました。

なお、承天寺は「博多山笠の発祥の地」として有名です。山笠の写真も集めてみました。また、うどん、そばや饅頭の発祥地ともみなされています。承天寺は禅宗の質実さと町の文化が、このように一体となっている寺です。（潮 信輔）