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日本最古の学校・足利学校の4つの門(入徳門、学校門、杏壇門、裏門)
Four Gates of Ashikaga Gakko (the oldest academic institution in Japan)
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栃木県にある足利学校は、日本最古の学校でわが国の教育の歴史上、忘れられない施設です。奈良時代に創建されたともいわれ、平安、室町、戦国時代の栄枯盛衰を経ながらも、わが国の知識、学問、文化を担って来ました。中世における高等教育機関で、とくに戦乱が続いた戦国時代でも学問の灯火を護り、関東における最高学府でした。1550年には、日本を訪れていたフランシスコ・ザビエルが、“日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学”と世界に紹介されたとのことです。当時は諸国から集まり学問に励んだ学徒は3千人もいたとのこと。
この伝統ある足利学校には、学校教育の原点を見ることができます。「入徳門」、「学校門」、「杏壇門」の3つの門は、寛文八年(1668年)に創建されました。とくに「学校門」は足利学校のシンボルで、現在、多数ある学校の名前の原点です。「杏壇」は孔子が弟子たちを教えた所に、杏の木が植えられていたことに由来。今の「教壇」の名は、これに関連しているのでしょうか?なお「裏門」は学生や一般の人が通用門として使った門とのこと。これらの4つの「門」を多くの学び人が、四季折々、それぞれ思索に耽りながら通ったことでしょう。
足利学校では、1ヶ月にわたる日めくりの孔子の「論語集」を買い求めました。そして約10年間、毎日かわる論語からの文言に教えられました。「温故知新」、「徳不孤、必有隣」、「博学篤志、切問近思」などは、好きな格言です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年07月04日
- 更新日
- 2016年09月23日 10時 40分