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東北「八幡平」の沼群と秋景色
奥羽山脈の北部にある八幡平(はちまんたい)は、岩手県と秋田県に広がる標高が約1,600mの山地〜高原です。十和田八幡平国立公園に指定されていて、広い高原には、様々な形の火山に由来する峰々、針葉樹林帯やその間に点在する多くの沼や湿原が、美しい景観をなしています。これまで訪れたのは、いつも秋・・・。展望台からは、広大な原生林や岩手山をはじめとする雄大な景観が一望できました。
とくに頂上付近には、かっての水蒸気爆発によって、多くの火口ができ、長い年月を経て、その火口に水がたまり、いろいろな火口沼ができています。八幡沼、ガマ沼、眼鏡沼、鏡沼などが、これらにあてはまります。
八幡沼はの楕円形をした深さが約22mで、八幡平の湖や沼群の中でもっとも大きく、もっとも深い沼です。エメラルドグリーンに輝き、周囲のアオモリトドマツの森を映した水面を、秋の白雲が流れて行きました。
ガマ沼は八幡沼のすぐ近くにあります。3個の火山口が、つながって形成されたとみなされています。名前の由来は、小さめの火口に水がたまった所を釜(かま)とよび、この釜の形をした沼であることから釜沼・・・、これがなまってガマ沼になったとのこと。朝の光をうけて、 水面のさざ波は、キラキラと輝いていました。
鏡沼も噴火口に水が溜まった丸い沼です。コバルトブルーに染まったような水面・・・。岸近くまで生えた針葉樹林の木陰が、くっきりと映り、本当に鏡面のようでした。野鳥の声が、水面を渡って行きました。
眼鏡沼は隣合った二つの火口に、水が溜まって出来た火口湖です。眼鏡に例えて名前が付けられています。 空も周りの山も美しく映し・・・、岸辺には雪が少し積もり、水面には氷が張っていました。また近くの名もない小さな沼や湿原にも、氷がはり、変わりゆく季節の風情を届けてくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年01月20日
- 更新日
- 2016年09月30日 14時 36分