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春の「小樽運河」と倉庫群
Spring scenery of Otaru canal in Hokkaido prefecture
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北海道の「小樽運河」は、1923年に当時、港湾事業が盛んであった小樽港で、荷揚げの便を図る為に造られた運河です。沖合を埋立て、陸との間に出来た水路であり、「埋立て式運河」と呼ばれています。港湾施設として綺麗に整備されたのが小樽運河・・・。運河の両岸には、レンガや札幌軟石で造られた重厚な倉庫群が軒を連ねています。そして日本の四季は、この「小樽運河」にも訪れ、古い歴史を語る「小樽運河」を、春夏秋冬の景色で彩ります。
今回、ふたたび訪れたのは春。まだ寒さを感じさせる運河でしたが、浅草橋そばの広場は、ニシキギが芽吹き、周りの草木も新緑を、身にまとい始めていました。そして運河に沿った古い倉庫群の壁に這うツタ・・・。みずみずしいウグイス色の若葉が萌え、時おり暖かさを含んだ潮風に、そよいでいました。永かった氷雪の候は過ぎ去り、やっと温かい春の季節を迎え、ライラックは春の花の使者のように、薄ピンク色の花を優しく揺らしていました。。
小樽運河と周辺の倉庫群は、いつも、スタルジックな雰囲気を醸し出しています。そのために、小樽を代表する風景として、毎年、多くの観光客が訪れています。そして訪れた旅人たちを、懐かしく包み込み、心優しい気分にさせてくれます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年06月13日
- 更新日
- 2020年08月25日 11時 48分