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バライチゴの四季(蕾から実へ)
Four seasons of strawberry raspberry: from bud to fruit
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バライチゴ(薔薇苺)は関東以西に生える落葉する小低木です。日当たりのいい林縁や原野でよく見かけ、地下茎を伸ばしてふえます。別名はミヤマイチゴ(深山苺)。
ほかの木イチゴに比べて葉に特徴があります。細長くて小さい葉(小葉)が2〜3対羽状につき、さらに葉の軸の先端に小葉が1枚ついています(奇数羽状複葉)。細長い小葉の先は、とがっています。また葉の縁は鋸歯で、さらにギザギザに切れ込んだ重鋸歯をしめします。
初夏から夏にかけて、3〜4cm大の白い5弁花を、うつむき加減に咲かせます。花が散ったあとには、小さくて緑色をした楕円形〜球形の桑実が顔をだしてきます。花言葉は、「可憐な乙女」、「いつも愉快」など・・・。
夏から初秋になると、実が次第に色づいてゆき、橙色をへて・・・赤く熟します。緑の森に囲まれると、赤い実はよく目立ちます。食べると、甘酸っぱい味と香りが口の中に広がります。野原や林で出会うバライチゴは、花にも実にも、忘れがたい趣があります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年06月28日
- 更新日
- 2016年09月23日 10時 42分