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ミヤマキリシマ(深山霧島 )の四季
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ミヤマキリシマ(深山霧島 )は、ツツジの一種で耐寒性の常緑低木です。主に九州各地の高山に自生し、国の天然記念物に指定されています。和名にある霧島山の他に、えびの高原、阿蘇山、九重山、雲仙岳、鶴見岳など,九州各地の高い火山帯に分布。しかも火山活動などによって植物等の生態系が乱された山肌にて、長年の風雪に耐え這うように群生しています。高さが1m程度の低い木で、幹が1センチ成長するのに、数十年単位もの時間を要しているとのこと。
5月下旬から6月中旬ごろ、枝の先に2-3輪ずつ紫紅色〜桃色、薄紅色の花をつけます。花は2〜3センチで、花は漏斗状で先が5つに裂け、横に開きます。 このように普通のツツジに比べて花が小さく、枝がよく分岐して横に広がり、しかも一つの枝の先端に3つぐらい花を咲かせます。そのため花が満開になると・・・、九州の山をまるで花のじゅうたんのように飾ります。
近づいてよく見ると、萼片は5枚で、雄しべは5本、1本の雌しべのまわりを5本の雄しべが取り囲みます。葉は長さが1〜2センチの長い楕円形。枝先に集まってつくので、輪生しているように見えます。 先は尖り、毛が生えています。きびしい自然に、よく対応しています。
冬の寒い日、低く群生している木々は、樹氷で覆われます。枝先は”白い花”をつけ、初夏のピンク色に代わって、白のじゅうたんのように飾ります。その下では冬の芽が、春を待っています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年02月04日
- 更新日
- 2023年08月07日 18時 47分