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キンモクセイ(金木犀)の四季
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キンモクセイ(金木犀)は、高さ約4メートルの常緑性の小高木樹で、中国南部が原産で江戸時代に渡来したとのことです。中国では、一般に桂花の名で呼ばれているようです。雌雄異株で、日本にあるのは雄株のみと考えられていて、結実しない樹木です。
秋に花を咲かせる数少ない樹木。秋になると樹冠いっぱいに、小さいオレンジ色の花を無数に咲かせます。そして一番の特長は、強くて良い香を放つこと。日本人にとって、甘めでしっかりした香りを放っことから、最も馴染みの深い花の香りのひとつとなっています。春を代表する香り高い花木といえばジンチョウゲで、秋を代表する香りのよい花木といえば、キンモクセイ・・・。秋の季語でもあります。
香りだけではなく、濃い緑の葉との対比も鮮やかなオレンジ色の集合花です。涼しさを運んでくる秋風に乗って、香ってくるキンモクセイ。歩みを速めたくなったり、長く香りを楽しむために、かえって歩みを緩めたり・・・。
花言葉は、「謙遜」「真実」「陶酔」「初恋」など・・・。人々のいろいろな想い出とも、結びついた花木でしょう。(潮信輔)
- 登録日
- 2013年05月20日
- 更新日
- 2016年09月21日 11時 30分