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春の津軽・弘前城「城門群・櫓群」と花木(その2)
Spring scenery of Hirosaki Castle in Aomori Prefectureーpart2−
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津軽10万石で弘前のシンボルである弘前城は、海抜約50メートルの台地に立てられた平山城です。日本七名城の1つにあげられる城で、約400年前に築城された当時の面影を、ほぼ残しています。現在、国の重要文化財に指定されている天守閣、3棟の櫓、それぞれ趣のある5つの櫓門。そして、城址には多くの植物たちが、四季折々の花や実で人々を迎えます。
春、弘前城は、「桜の名所・さくら祭り」としてあまりにも有名。東北への桜前線として、全国的に知られています。毎年、春を待ちわびた多くの人々が訪れます。日本最古のソメイヨシノがあり、三重をなす濠にも桜並木の影が映ります。天守閣近くには、ピンク色のシダレザクラの古木があって、見事な枝を垂らします。
今年は開花が少し遅れていました。広い弘前城公園に散在する城門や櫓の周辺にも、五分ないし7分咲きの桜でした。しかしぼんやりと花霞のように、淡い色合いで春景色を飾り合って・・・、未完の美がありました。そして枝越しに天守閣が見え、朱色の橋とは控えめに春景色を共演していました。
春の弘前城址には桜の他にも、ピンク色のツツジ、白いモクレン、黄色のサンシュユ、黄緑のカエデなど、蕾や花が春を歌っていました。
弘前城は天守閣、濠や石垣、桜の古木など、歴史や時の流れが、濃くつまっている名城です。7分咲きの桜は、奥ゆかしい東北の春を代表しているようでした。あと数日で満開を迎えます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年07月28日
- 更新日
- 2023年10月16日 12時 11分