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角館「武家屋敷通り」にある「1本の枝垂桜」の四季
Four seasons of weeping cherry in Kakunodate
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秋田県の仙北平野にある角館町は、三方が山々に囲まれ、また玉川と桧木内川に沿いに市街地が広がる静かな町です。歴史ある武家屋敷が並び、「みちのくの小京都」と呼ぶにふさわしい、落ち着いた風情と情緒を漂わせた城下町です。とくに「内町(うちまち)」は、築200年に近い、古い武家屋敷群や土蔵が数多く建ち並んでいて、国の重要伝統的な建造物群保存地区の指定を受けています。この通りには、黒板塀に垂れ下がるしだれ桜が続きます。
角館の「しだれ桜」の原木は、今から約350年前にさかのぼります。京都から雪が多いこの角館に迎えたお姫さまのお嫁入り道具の中に、3本の苗木が含まれていたとのことです。それが元となって長い年月を経て・・・、数も増え、植えつがれて、今日の見事「角館のしだれ桜」になったとのこと。
武家屋敷通りの一隅に、一本の「しだれ桜」が美しい枝ぶりで、人々を迎えています。春の紅色の花、秋の黄葉、冬の雪立木・・・。そして四季の変化とともに、この桜木も風情を変えながら、道行く人に、いつも何かを語りかけます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年07月10日
- 更新日
- 2016年10月01日 15時 50分