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秋・紅葉期の奥日光「華厳の滝・竜頭ノ滝」
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奥日光にある「華厳の滝」は中禅寺湖から流れ出した水が、高さ97メートルの断崖から一気に、滝壺まで直下する豪快な滝です。日本の三大名瀑のひとつです。切り立った岩壁、周りの木々、上の空模様など自然の推移をともなって・・・、四季それぞれが織りなす造形美を見せてくれます。
一方、「竜頭の滝」は、湯ノ湖から流れ出た湯川が中禅寺湖に入る手前にある滝です。直下型の滝ではなくて、男体山の噴火による溶岩が斜面状に固まった上を、約210メートルにわたって流れ落ちる滝です。「竜頭」の名は、流れが滝壺近くにある大きな岩によって二分され、その有様が丁度、竜の頭に似ていることから。
「華厳の滝」と「竜頭の滝」は近くにあって、四季の変化は相似たものですが、それぞれの特色を持っています。今回訪れたのは晩秋。高地にあるため、森の木立は葉を落とし、冬が近いことを知らせていました。その中にあって、楓の鮮やかな紅葉や名も知らぬ黄葉が、滝からの風を受けて、そよいでいました。そして黒褐色を帯びた岩壁を、落ち続ける真っ白な滝筋・・・・。滝つぼでは、水煙が舞い上がり、岩や緑苔を濡らしていました。
「竜頭の滝」では滝見茶屋の近くには、小さな観音堂があり、すぐそばには円空作の赤い木仏もあって、共に通りかかる人々の平穏を見守ってくれています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年05月19日
- 更新日
- 2017年07月23日 12時 21分