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テーマ別おすすめ画像
冬・積雪の肥前「多久聖廟と周辺」

冬・積雪期の「多久聖廟」

冬・積雪期の「横から見た多久聖廟」
冬・積雪期の多久聖廟「仰高門と聖廟」
多久聖廟「本堂前と参拝人」
雪を被る「孔子像」
冬・積雪期の「多久聖廟」説明版
白梅と枝の積雪(佐賀・多久聖廟)
樹氷と「多久聖廟」
積雪の「史跡多久聖廟」石碑


冬・積雪期の「多久聖廟と仰高門」
冬・積雪期の多久聖廟「仰高門と聖廟」
冬・積雪期の「斜めから見た多久聖廟」
雪の多久聖廟「聖廟前の仰高門」
雪を被るサザンカ
冬・積雪期の「多久聖廟」
冬雪の「裏側から見た多久聖廟」
冬・雪の「斜めから見た多久聖廟」


冬・積雪期の「多久聖廟の近景」
多久聖廟「入母屋瓦葺き破風」
多久聖廟「隅柱群と丸石の礎石」
冬・積雪の森と木々
多久聖廟「本堂と人」
多久聖廟「3間の桁行と梁間」
多久聖廟「本堂前の格子扉」
多久聖廟の「朱色の隅柱と黒い板壁」
積雪の手水石筒
積雪の多久聖廟「唐破風屋根」
冬・積雪期の「多久聖廟そばの植物たち」


冬・積雪期の多久聖廟「文様と聖獣」
積雪の多久聖廟「彩色・絵様彫刻」
多久聖廟前の仰高門「扁額」
朱色の彩色・絵彫刻・聖獣
多久聖廟の「朱色の彩色・絵彫刻・聖獣」
積雪期の多久聖廟「中国風彩色と絵模様彫刻」
積雪の木枝群


冬・積雪期の多久聖廟「池と梅の木」
冬・積雪の梅の花と蕾
多久聖廟公園「積雪の梅の木」
多久聖廟公園「積雪の池端と岩」
開花を待つ「積雪の梅の蕾」


冬・積雪期の多久聖廟公園
積雪の「孔子立像」
雪を被った「多久茂文公像」
冬・積雪期の「参道脇のサザンカ」
積雪の「筑紫筝(”筑紫琴”石像)」
多久藩主が建てた学校「東原庠舎跡」
積雪の「朋来庵石碑」
積雪の樹木
多久藩主が建てた学校「東原庠舎跡の説明板と石碑」
春を待つ梅の蕾と花
積雪の多久聖廟公園にある筑紫筝(”筑紫琴”)
冬・積雪の多久聖廟「筑紫筝(”筑紫琴”)」
雪を被った白梅の花と蕾」

静止画は以上です。ここからは動画にてお楽しみください。
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肥前の多久聖廟は、儒教思想の祖である孔子を祀った堂です。1699年から1708年に多久藩主によって建てられ、国内に現存する孔子廟としては、足利学校(栃木県)と閑谷学校(岡山県)についで古いとのこと。古さと規模から、日本三大孔子廟と見なされ, 現在は国指定重要文化財に指定されています。 建築様式は我が国で独自の、禅宗様の仏堂形式も取り入れられています。しかし建物の四隅や欄間には、鳳凰や麒麟、象や龍などの聖獣が彫刻されていて、中国的な雰囲気が漂う廟です。聖廟前の仰高門の脇にも、孔子と関係が深い楷の木が植えられています。
九州の佐賀では珍しい大雪の日、多久聖廟の雪景色はどのようになっているだろうか?。 寒さに打ち勝って、やはり訪れました。聖廟への参道も、その前の石製の仰高門も、周辺の森も数センチ積もった雪で一面の白銀の世界。ただ生け垣の紅色のサザンカが、寒さを一寸忘れさせてくれました。雪を踏みしめながら聖廟の本堂へ、一人の方がお参りしていましたが、その他には鳥や犬猫もいない静寂の中、雪が降っていました。聖廟は中国風の建物ですので、唐破風の屋根組のみならず壁や四隅の柱、欄間、絵彫刻、多彩な聖獣も朱色で・・・、雪の白さの中いっそう映えて見えました。
多久聖廟の周辺を回ると、孔子像、聖廟を創られた多久藩の多久茂文公像も、雪を被って人々を黙って迎え入れてくれました。そして傍にある公園では降る雪の中で、石製の筑紫筝(”筑紫琴”)が、小さな池端にある白梅の木の蕾と花たちが、冬の風流の一端を語っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年02月02日
- 更新日
- 2023年02月02日 14時 34分