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センニンソウ(仙人草)の四季
Change from bud to a real of Clematis terniflora
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センニンソウは日本全国に分布する常緑のツル性の植物です。8月から9月にかけて咲く花は,最初は白で次第に黄色になって行きます。名前の由来は、花が咲いた後に成る実が伸びて、その痩果に付く綿毛の姿を、仙人の髭に見立てたことから。この植物の蕾から実と種子への推移は、色も姿も移り変わり、個性があります。
細長くて瓜状で可愛い白い蕾は、4枚の花弁を開き、中から黄色みを帯びた雄しべと雌しべが顔を出してきます。やがて雌しべの下は子房(実〉となり膨らんできます。実の先に垂れ下がり、まるで釣り竿状。その後、緑色の実は茶色に移り変わり、中に黒い種子が透けて見えてきます。その頃になると、釣り竿状の実の先端は、ほどけて白い綿毛のようになり・・・、それらが重なり合って仙人の髭のように見えます。センニンソウの名前の由来が、”なるほど”と納得できます。
花言葉は、「安全」「無事」「あふれるばかりの善意」。家の近くで、このセンニンソウ(仙人草)に出会うと、まわりの蕾を探し、蕾から開花の様子を見たくなります。そして数週間にかけて、花から実や種子への生長を見守るために、花言葉を信じながら足を運びます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年07月08日
- 更新日
- 2018年07月08日 08時 09分